双翅目昆虫用殺虫容器

 採集した種を詳細に調べるために標本作成をする際、殺虫処理を行います。昆虫類の標本作成でよく使用する薬品には酢酸エチルがありますが、双翅目昆虫類は体がもろいものが多く、長時間酢酸エチルを用いた殺虫管に入れておくと変色等が起こる場合があります。また、酢酸エチルはDNAの断片化を促進するため、DNA情報を抽出する目的には不適となる点もあります。双翅目昆虫類の殺虫をする上で最も好適と考えられる薬品は、安全上の問題などから入手することが難しいです。このページでは、私が入手が容易な日用品を用いて双翅目昆虫類用の殺虫容器を作成した方法を掲載しますので、ご参考になれば幸いです。

用意するもの
・小さい蓋がついたプラスチックボトル(100均で販売しています)
・防虫剤
・両面テープ
・ティッシュペーパー

作成法
 まず、プラスチックボトルの底に両面テープで防虫剤を貼り付けます。そして、防虫剤の周囲にティッシュペーパーを敷き詰めます(両面テープの縁に採集した個体がはいりこまないように)。さらに、容器内に緩衝用としてティッシュペーパーを入れておき、蓋をして完成となります。

 この殺虫管は数分から10分ほど経過すると中に入れた個体はほぼ身動きができないほど弱ります。酢酸エチルなどを用いた方法よりもやや殺虫に時間がかかりますが、変色も起こりにくく、きれいな標本を作成することができます。なお、この殺虫管には双翅目昆虫類だけでなく、半翅(カメムシ)目や膜翅(ハチ)目の種も入れていますが、特に問題なく標本にすることが可能です。

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