採集した種を調べるために標本作成をする必要がありますが、標本針や標本箱などの標本作成用品を購入するとそれなりの金額になります。せっかく投資をしても自身が楽しめることではなかった場合、がっかりすることもあると思います。本稿では標本作成をするにあたって、私が行ってきた低価格ですませるための用品・方法を紹介します。
まず、標本箱については、タッパー、両面テープ、スチロール板(発泡スチロールでも可)を用意します。タッパーの底の大きさに合わせ、スチロール板をカットします。その後、両面テープでスチロール板をタッパーの底に貼り付けます。これにより、タッパーの底に標本針を刺すことができるため、簡易的な標本箱が出来上がります。この際、タッパーの高さが低いと標本針が突っかかり、蓋をすることができなくなるため、十分な高さがあるタッパーを用いることをお勧めします。




次に標本針についてですが、ホームセンター等で販売されている虫ピンを使用します。針がやや太めであり、双翅目昆虫では大型のハエ類以上の大きさでないと直接針刺しにできませんが、台紙貼り標本の台紙に刺し通す用途であれば問題なく使用できると考えられます。使い勝手などは昆虫専門店で購入できる用品に比べるとさすがに劣っていると考えていますが、低価格で標本作成を行うことができます。



これらの方法により、まずは小さく始め、楽しめそうであれば必要に応じて使用する道具を取り揃えていくとよい結果が得られると考えられるため、ご参考になれば幸いです。
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